COLUMN / 大人の性の学び

大人になってから、
性を学び直してもいい

「今さら聞けない」と感じているあなたへ

2026年10月24日 作成 · KOBE 性活プランナー事務所

「この年齢で、こんなことを知らないのは恥ずかしい」
「経験はあるけれど、きちんと教わった記憶はない」
「パートナーに聞いたら、どう思われるだろう」

性について疑問があっても、誰にも聞けず、そのままにしてきたことはありませんか。

大人になると、性についても自然にわかるようになると思われがちです。けれど、年齢を重ねることと、必要なことを学ぶ機会があることは、同じではありません。

わからないことに気づいた今から、少しずつ学んでもよいのだと思います。

経験があっても、知らないことはある

交際したことがある。結婚している。性行為の経験がある。

そうした経験があっても、からだのことや、相手への伝え方について、疑問が残ることはあるでしょう。

これまで何となく続けてきたことを、「自分は本当に心地よいと感じていたのだろうか」と振り返ることもあるかもしれません。

経験の多さだけで、性についてどのくらい理解しているかは決まりません。知らないことがあるからといって、大人として何かが足りないわけでもありません。

「そういえば、教わったことがなかった」

そんな気づきを、ご自身を責める理由ではなく、これから考えるきっかけにしていただければと思います。

自分と相手を大切にするために学ぶ

栃木県は、2026年10月24日の講座として「今、大人が受けたい包括的性教育」を案内しています。また、町田市でも、子どもから大人までを対象とする包括的性教育の講座が11月7日に予定されています。栃木県の講座案内 ↗、町田市の講座案内 ↗

こうした案内を読んで、私は、大人にも性について立ち止まって考える時間があってよいと感じました。

性を学ぶというと、からだの仕組みや性行為の方法を思い浮かべる方もいるかもしれません。

けれど、自分が望むことと望まないことを確かめること、相手の気持ちを決めつけずに聞くこと、困ったときに相談先を知っていることも、大切な学びだと思います。

相手を満足させるために、何かを上手にできるようにならなければならない。そのように、ご自身に新しい課題を課す必要はありません。

今より少し安心して、自分や相手と向き合えるようになる。そのために学ぶ時間があっていいんです。

「知っているはず」を、相手にも求めない

自分に「大人なのだから知っているべき」と思っていると、相手にも同じことを期待してしまう場合があります。

「言わなくても、わかるはず」
「これまで付き合ってきたのだから、知っているはず」

でも、何を教わり、どんな経験をしてきたかは、一人ひとり違います。同じ言葉でも、思い浮かべることが違うかもしれません。

たとえば、「触れ合いたい」という言葉が、手をつないで過ごしたい気持ちを表すこともあれば、性行為を望む気持ちを表すこともあるでしょう。

相手の意図がわからないときに、確かめることは失礼ではありません。

「今、どんなふうに過ごしたいと思っている?」
「私はこう受け取ったけれど、合っているかな?」

知識を教え合うだけでなく、目の前の相手がどう感じているかを聞くことも、二人の関係の中で続けられる学びだと思います。

今の疑問を一つ、言葉にしてみる

学び直したいと思っても、何から始めればよいかわからないこともあるでしょう。

最初から幅広く勉強しようとしなくても大丈夫です。今、気になっていることを一つだけ、言葉にしてみませんか。

  • 自分のからだについて、確かめたいことがある
  • 相手に希望を伝える言葉が見つからない
  • 以前聞いた話が本当なのか、気になっている
  • 困ったとき、どこに相談すればよいかわからない

質問をきれいにまとめる必要はありません。

「何となく気になっているのですが、うまく説明できません」

その言葉からでも、考え始めることができます。

パートナーに聞くのが難しければ、まず一人で資料を読んだり、相談の場で整理したりする方法もあります。学ぶために、個人的な経験を人前で話す必要はありません。

自分のペースで学べる場所を選ぶ

性について学ぶ場所を選ぶときは、内容に加えて、安心して参加できるかどうかにも目を向けてみてください。

何を扱う講座なのか。誰が説明するのか。質問や発言をしなくても参加できるのか。個人的な話がどのように扱われるのか。

気になる点を事前に確かめても構いません。今の自分には合わないと感じたら、別の場所や方法を選んでいいんです。

身体の症状や治療についての疑問は、医療機関で相談することが大切です。性活プランナーは診断や治療を行う立場ではありませんが、「何が気になるのか」「何を聞きたいのか」を一緒に整理することはできます。

知らなかったことに気づいたとき、過去の自分を責めるより、これからどうしたいかを考える時間にしてほしいと思います。

性について学び直すのに、すべてを知ろうとする必要はありません。

今のご自身に必要なことを、話せるところから、知りたいところから。KOBE性活プランナー事務所では、その一歩を一緒に考えていきたいと思っています。

話せるところから、ご自身のペースで。

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