COLUMN / 性の悩みと相談

性の悩みを、
笑い話にしなくてもいい

男性が相談をためらうときに

2026年10月12日 作成 · KOBE 性活プランナー事務所

「本当は気になっているけれど、誰にも話していない」

「からかわれたら嫌だから、つい冗談にしてしまう」

「このくらい、自分で何とかするべきなのかな」

性について困っていても、誰かに真剣に話すことには、ためらいがあるかもしれません。

たとえば、相手を満足させられているかという不安や、自分のからだについて気になること。話してみたいと思いながら、どう切り出せばよいかわからず、そのままにしている方もいらっしゃると思います。

今回は、男性の性の悩みに関する調査をきっかけに、「相談するまでの気持ち」について考えてみたいと思います。

悩みがあることと、相談できることは別

TENGAヘルスケアは2026年10月8日、男性を対象にした「性の健康や機能に関する意識調査」を公表しました。

調査は同年5月27日から6月2日に実施され、事前調査に回答した20~50代の男性4,000人のうち、33.7%が現在何らかの性の悩みを抱えていると回答しています。発表では、相談先や頼り先が思い浮かばないという回答の多さも報告されています。なお、本調査は別途、性行為の頻度や悩みの有無に条件を設けた500人を対象としており、すべての結果を男性全体に当てはめることはできません。出典:株式会社TENGAヘルスケア ↗

この調査を読んで私が考えたのは、「悩んでいるなら相談すればよい」という言葉だけでは、届かない気持ちがあるのではないか、ということです。

相談先を知っていても、実際に話すまでには、恥ずかしさや不安があるかもしれません。困っていることを認めるだけでも、勇気が必要な場合があると思います。

冗談にした言葉の奥に、本音があってもよい

性の話題が出たとき、笑い話なら口にできても、「実は困っている」とは言いにくい。そんな場面を想像してみてください。

「最近、ちょっと自信がなくてね」と笑って話したものの、本当は、落ち着いて聞いてほしかった。周りに合わせて笑いながら、これ以上は話さないでおこうと思った。

これは調査で確認された具体的な体験ではなく、相談へのためらいを考えるための例です。

冗談にすることで、その場をやり過ごせることもあるでしょう。無理に本音を打ち明ける必要はありません。

ただ、笑って話したことだからといって、ご自身の悩みまで軽いものとして扱わなくてよいのだと思います。

「自分で何とかしなければ」と抱え込まなくてもよい

性について、わからないことがある。自信が持てないことがある。どうしたいのか、自分でも整理できていない。

そうした状態を、相談する前に解決しておく必要はありません。

もし「男性なのだから知っているべき」「弱いところを見せたくない」という思いがあるなら、その思い自体も話してよいことです。

私は、相談に来られた方が、性について詳しいかどうか、うまく説明できるかどうかを評価したいわけではありません。今、何に困り、どんなことが気になっているのかを、ご本人の言葉で聞きたいと思っています。

相談することを、ご自身で考える力がない証拠にしなくてよいのです。一人では整理しにくかったことを、誰かと一緒に考える時間として使っていただければと思います。

最初の一言は、短くても大丈夫

相談の始め方に迷うときは、こんな言葉からでも構いません。

  • 「性のことで、少し気になっていることがあります」
  • 「冗談ではなく、真剣に聞いてほしいことがあります」
  • 「詳しく話すのはまだ恥ずかしいのですが、相談できますか」
  • 「何に困っているのか、うまく説明できません」

最初から、すべてを話す必要はありません。話したくないことや、今は答えにくいことがあれば、そのまま伝えていただいて大丈夫です。

話す内容に迷う場合は、「何が気になるか」「どんなときにつらくなるか」「今日は何を聞いてほしいか」を、短くメモしておく方法もあります。

きれいにまとまっていなくても、その言葉を手がかりに一緒に整理できます。

からだの相談と、気持ちの整理を分けて考える

性の悩みには、からだについて確認したいことと、パートナーとの関係や自信について考えたいことが、重なっている場合があります。

性活プランナーは、病気の診断や治療、薬の処方を行う立場ではありません。身体の症状や性機能について医学的な判断が必要な場合は、医療機関での相談につなげることが大切です。

一方で、「受診を考えているけれど、ためらっている」「相手にどう伝えればよいかわからない」「何を相談したいのか整理したい」といった気持ちは、一緒に考えることができます。

相談の場で、性行為の回数や、できる・できないだけを目標にする必要もありません。ご自身が何をつらく感じ、どうなれば少し安心できそうかを大切にしたいと思っています。

笑わずに聞いてもらうための時間があってよい

性について話すとき、明るく振る舞えなくても、面白い話にできなくても大丈夫です。

「自分にとっては、困っていることなんです」

その言葉が、真剣に受け止められる場所があってよいと思います。

一人で抱えてきたことを、すぐに解決しようと急がず、まずは言葉にしてみる。話せるところから、ご自身のペースで。

KOBE性活プランナー事務所では、その時間を一緒につくっていきたいと思っています。

話せるところから、ご自身のペースで。

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